2016年6月30日木曜日

2016/06/29 引け後の分析と今後の展望

今後の見通し

四半期末でお化粧買いが期待されているところですが、しばらくは下げを予想します。理由は記事後半にも書きますが、どなたか大口のOut Money Put(07/08 199.00P $0.55x20000枚=110万ドル)を買っているからです。

今日の振り返り
SPY 5m

今日のSPYはGap Up and Goでした。強い...

BRexitの下げ分の0.682戻しまできました。ただし、5分足でも1時間足でもNegative Divergenceになっていることに注意したいです。

全体観
$NYAD
$NYHL
SPY:RSP

$NYADは続伸して最高値更新。S&P500も追うことになりましょう。
NYSE値上がり銘柄数=2627  値下がり銘柄数=439。
$NYHLは+2σ越え。買われすぎ。
SPY:RSP比率は小幅続落。

PPO/RSIで見るトレンドと売られすぎ・買われすぎ分析

SPY(大型株ETF)
IWM(小型株ETF)
JNK(ジャンク債ETF)
PPO月足
売り
売り
売り
RSI月足
60↑
52↑
54↑
PPO週足
買い
買い
買い
RSI週足
55↑
53↑
64↑
PPO日足
売り
売り
売り
RSI日足
50↑
48↑
56↑
PPO二時間足
買い
買い
買い
RSI二時間足
57↑
52↑
60↑
PPO一時間足
買い
買い
買い
RSI一時間足
64↑
58↑
65↑
超短期では買われ過ぎの傾向にあります。

CVI/STVO/VTOで見るトレンドと売られすぎ・買われすぎ分析
$SPX CVI
$SPX STVO
$SPX VTO

CVI, STVO, VTO全体的にニュートラルな状態。

オプション建玉と大口取引
SPY OI 06/30

SPY OI 07/01

SPY OI 07/08 
SPY DWV 06/30

SPY DWV 07/01

SPY DWV 07/08

6月30日のオプションはPut買いが強くて、7/1はCall買い、そして7/8はPut買いが優勢。どういうことなんでしょうね...

ちなみに大口では09:44:33に記録された07/08 199.00P $0.55x20000枚=110万ドルというのが目立ってます。7/4は祝日なので、時間プレミアムは腐りやすいわけですが、それでもOut Moneyに100万ドルぶち込むということは余程自信があるのでしょう。

おまけ S&P500の注目銘柄

今日もロング・ショートどちらもスキャンにかかりませんでした...

2016年6月29日水曜日

2016/06/28 引け後の分析と今後の展望

今後の見通し

昨日「当面の上値」としたSPY 203にあっさりと到達してしまいました。まだショートポジを残しているトレーダーは少なく無いでしょうから、もう少し踏み上げが続く可能性が高いですね。半値戻しの205くらいまででしょうか。

今日の振り返り
SPY 5m

今日のSPYはGap Up。ほぼVWAP近辺で推移し、最後の30分でどかっと上げました。売り方のパニック買いでしょうか。
SPY 1h

1時間足でみると、どうやらRaff Channelは抜けたようです。次の抵抗線は5日移動平均≒R2の200〜200.50あたりを想定してます。

全体観
$NYAD
$NYHL
SPY:RSP

$NYADおよび$NYHLは反発。
NYSE値上がり銘柄数=2038  値下がり銘柄数=445
SPY:RSP比率は小幅反落。

指数の上げっぷりに比べて、SPY:RSP比率はそれほど下げていません。比重の大きな銘柄で指数を押し上げている疑いがあります。この傾向が続くのなら、反発は期間限定で、月曜の安値を再度試す可能性が高くなります。

PPO/RSIで見るトレンドと売られすぎ・買われすぎ分析

SPY(大型株ETF)
IWM(小型株ETF)
JNK(ジャンク債ETF)
PPO月足
売り
売り
売り
RSI月足
58↑
50↑
52↑
PPO週足
売り
買い
買い
RSI週足
51↑
48↑
59↑
PPO日足
売り
売り
売り
RSI日足
42↑
40↑
48↑
PPO二時間足
売り
売り
売り
RSI二時間足
44↑
38↑
47↑
PPO一時間足
買い
買い
買い
RSI一時間足
49↑
42↑
50↑
一旦は反発モードです。どこまで戻すのか?わからない時はオプションに相談。(後述)

CVI/STVO/VTOで見るトレンドと売られすぎ・買われすぎ分析
$SPX CVI
$SPX STVO
$SPX VTO

  • CVIは大きく反発して超短期のモーメンタムは弱いプラスに。
  • STVOは続落。
  • VTOはわずかに反発。
モーメンタムは下向きのままです。

オプション建玉と大口取引
SPY OI 06/30

SPY OI 07/01 
SPY OI 07/08

SPY DWV 06/30

SPY DWV 07/01

SPY DWV 07/08





オプションはPutもCallも買われています。「この水準から大きく動く」ことに賭けているようです。

おまけ S&P500の注目銘柄

今日はロング・ショートどちらもスキャンにかかりませんでした...

2016年6月28日火曜日

2016/06/27 引け後の分析と今後の展望

今後の見通し

市場はBRexitのもたらす影響を織り込む過程にあります。リーマン・ショック以上というのはいくらなんでも大げさ過ぎると思うのですが、英国での売上がそれなりにある企業はポンド安の影響は無視できないので株価にも影響はあるはずです。(今日のCNBCではFacebookやNetflixが一例として紹介されていました)

とはいうものの、どれくらいの影響があるかは今の段階では誰も正確にはわからないので市場のGuessに任せるしかないでしょう。その市場はオーバーシュートを繰り返しながら均衡点を探るしか能がないのです...

S&P500は超短期では売られすぎなので、まずは反発を期待しています。ただし先行き不透明な中では買いも長続きしないでしょうから戻り待ちの売りが控えているのは覚悟しておきたいです。具体的にはSPYで203あたりまでの戻りをまずは期待しています。

今日の振り返り
SPY 5m

今日もSPYはGap Down。そしてきれいなPositive Divergeneを見せながら底固めっぽい値動きを見せました。ただし金曜日もPositive Divergenceは観測されていたのであまり当てにしないほうがいいかもしれません。
SPY 1h

1時間足でみると、金曜からの下げ方の急激さがわかります。そしてRSIやPPOなどは目先の底を示唆しています。Raff Channel上限が奇遇にも0.382戻りなので、まずはこの水準を目指して買い戻しが入るのではないでしょうか。SPYで203です。その水準で買いが途切れたら、戻り待ちの売りで良いと考えてます。

全体観
$NYAD
$NYHL
SPY:RSP

$NYADおよび$NYHLは続落。
NYSE値上がり銘柄数=582  値下がり銘柄数=2488
SPY:RSP比率は続伸。

SPY:RSP比率が大きく上昇しているのが気になります。SPYは加重平均、RSPは非加重平均ですから、この比率が大きくなるということは「比重の大きな銘柄でS&P500指数が持ち上げられている」わけです。SPY:RSP比率が高まりながらSPYが反発するのであれば、戻り待ちの売りが決まりやすい、ということになります。

PPO/RSIで見るトレンドと売られすぎ・買われすぎ分析

SPY(大型株ETF)
IWM(小型株ETF)
JNK(ジャンク債ETF)
PPO月足
売り
売り
売り
RSI月足
55↓
49↓
49↓
PPO週足
売り
買い
買い
RSI週足
46↓
46↓
53↓
PPO日足
売り
売り
売り
RSI日足
32↓
34↓
38↓
PPO二時間足
売り
売り
売り
RSI二時間足
24
24
25
PPO一時間足
売り
売り
売り
RSI一時間足
26
27
21
小型株やジャンク債も下げが急になってきました。ジャンク債も5月安値を割り込むと、調整は長引きそうです。

CVI/STVO/VTOで見るトレンドと売られすぎ・買われすぎ分析
$SPX CVI
$SPX STVO
$SPX VTO

  • CVIは-2σから小幅続落。目先反発の目安ではあります。
  • STVOは続落でマイナス圏。
  • VTOは大幅下落で-1σ。
目先反発の条件は整いましたが、戻りは限定的と思われます。

オプション建玉と大口取引
SPY OI 06/30

SPY OI 07/01

SPY OI 07/08

SPY DWV 06/30

SPY DWV 07/01

SPY DWV 07/08

DWVチャートからは6/30と7/8のPutが買い戻され、7/1のPutが買われている、ということがわかります。6/30は元々大量にPutが建っていたので利確売りと考えるのが自然でしょう。OIチャートからはまだまだ大量のIn the MoneyのPutが建っていることがわかりますから、水曜までに205を回復できなければデルタヘッジ売りがでることが予想されます。

おまけ S&P500の注目銘柄

今日はロング・ショートともに紹介。
ロング...DPS
DPS

ショート...SPLSとZION
SPLS

ZION

2016年6月27日月曜日

2016/06/24 引け後の分析と今後の展望

今後の見通し

ここまで下げるとしばらくはボラティリティ高めの不安定な展開となりそうです。S&P500は200日移動平均を試すことになりましょう。現時点ではSPY=200(偶然にも200日移動平均)あたりを下値反発の目安として行動します。

今日の振り返り
SPY 5m

SPYは大幅なGap Down。時間外ではもっと下げてましたが朝方から買い戻しの動きはありました。それも続かず、ほぼ安値引け。
SPY Daily w/ Raff Regression

上記チャートは日足にRaff Regressionを描いたものです。5月安値(201.73)はサポートとしては弱く、200日移動平均やRaff Regression下限の200.00あたりが買い目安となりそうです。それでも直近高値から5.5%弱の下げでしかなく、調整としては一時的と読んでいます。

全体観
$NYAD
$NYHL
SPY:RSP

$NYADおよび$NYHLは反落。
NYSE値上がり銘柄数=480  値下がり銘柄数=2607
SPY:RSP比率は反発。

Cumulative NYADがずるずると下げるようなら調整は長引くかもしれません。現時点ではまだその兆候は見られません。

PPO/RSIで見るトレンドと売られすぎ・買われすぎ分析

SPY(大型株ETF)
IWM(小型株ETF)
JNK(ジャンク債ETF)
PPO月足
売り
売り
売り
RSI月足
58↓
52↓
53↓
PPO週足
買い
買い
買い
RSI週足
51↓
53↓
61↓
PPO日足
売り
売り
売り
RSI日足
38↓
43↓
50↓
PPO二時間足
売り
売り
売り
RSI二時間足
31↓
36↓
42↓
PPO一時間足
売り
売り
売り
RSI一時間足
26
33↓
37↓
最も売られてるのは大型で、小型株やジャンク債は今のところ傷は軽いです。ジャンク債ETFが踏みとどまれば株の下げもそこまでと判断します。

CVI/STVO/VTOで見るトレンドと売られすぎ・買われすぎ分析
$SPX CVI
$SPX STVO
$SPX VTO

  • CVIは大幅反落で-2σ。目先反発の目安ではあります。
  • STVOは小幅反落。
  • VTOは横ばい。
これらの指標を見る限り、下げは限定的と思われます。

オプション建玉と大口取引
SPY OI 0630

SPY OI 0701

SPY DWV 0630

SPY DWV 0701

次週は6月30日と7月1日の2日連続でオプション締めがあります。30日が四半期オプション。1日が週次オプションです。四半期オプションなんて誰が取引するんだよ、と思った人は上記チャートをよく見てください。(宣伝: Android版iOS版を無料ダウンロードするのです) 実は四半期オプションのほうが建玉がでかいです。

30日はPut側に、1日はCall側に偏っていますが、次週の趨勢を決めるのは建玉の大きい30日オプションと思われます。既にPutの半分はIn the Moneyになっていますので、水曜時点でMax Painの210を回復しなければPut売り方がデルタヘッジで現物の空売りを始める可能性が高くなります。

おまけ S&P500の注目銘柄


HSY
MJN
DUK
AEP
SO
ES

あたりですかね。全面下げというわけでもないんです。