2016年6月28日火曜日

2016/06/27 引け後の分析と今後の展望

今後の見通し

市場はBRexitのもたらす影響を織り込む過程にあります。リーマン・ショック以上というのはいくらなんでも大げさ過ぎると思うのですが、英国での売上がそれなりにある企業はポンド安の影響は無視できないので株価にも影響はあるはずです。(今日のCNBCではFacebookやNetflixが一例として紹介されていました)

とはいうものの、どれくらいの影響があるかは今の段階では誰も正確にはわからないので市場のGuessに任せるしかないでしょう。その市場はオーバーシュートを繰り返しながら均衡点を探るしか能がないのです...

S&P500は超短期では売られすぎなので、まずは反発を期待しています。ただし先行き不透明な中では買いも長続きしないでしょうから戻り待ちの売りが控えているのは覚悟しておきたいです。具体的にはSPYで203あたりまでの戻りをまずは期待しています。

今日の振り返り
SPY 5m

今日もSPYはGap Down。そしてきれいなPositive Divergeneを見せながら底固めっぽい値動きを見せました。ただし金曜日もPositive Divergenceは観測されていたのであまり当てにしないほうがいいかもしれません。
SPY 1h

1時間足でみると、金曜からの下げ方の急激さがわかります。そしてRSIやPPOなどは目先の底を示唆しています。Raff Channel上限が奇遇にも0.382戻りなので、まずはこの水準を目指して買い戻しが入るのではないでしょうか。SPYで203です。その水準で買いが途切れたら、戻り待ちの売りで良いと考えてます。

全体観
$NYAD
$NYHL
SPY:RSP

$NYADおよび$NYHLは続落。
NYSE値上がり銘柄数=582  値下がり銘柄数=2488
SPY:RSP比率は続伸。

SPY:RSP比率が大きく上昇しているのが気になります。SPYは加重平均、RSPは非加重平均ですから、この比率が大きくなるということは「比重の大きな銘柄でS&P500指数が持ち上げられている」わけです。SPY:RSP比率が高まりながらSPYが反発するのであれば、戻り待ちの売りが決まりやすい、ということになります。

PPO/RSIで見るトレンドと売られすぎ・買われすぎ分析

SPY(大型株ETF)
IWM(小型株ETF)
JNK(ジャンク債ETF)
PPO月足
売り
売り
売り
RSI月足
55↓
49↓
49↓
PPO週足
売り
買い
買い
RSI週足
46↓
46↓
53↓
PPO日足
売り
売り
売り
RSI日足
32↓
34↓
38↓
PPO二時間足
売り
売り
売り
RSI二時間足
24
24
25
PPO一時間足
売り
売り
売り
RSI一時間足
26
27
21
小型株やジャンク債も下げが急になってきました。ジャンク債も5月安値を割り込むと、調整は長引きそうです。

CVI/STVO/VTOで見るトレンドと売られすぎ・買われすぎ分析
$SPX CVI
$SPX STVO
$SPX VTO

  • CVIは-2σから小幅続落。目先反発の目安ではあります。
  • STVOは続落でマイナス圏。
  • VTOは大幅下落で-1σ。
目先反発の条件は整いましたが、戻りは限定的と思われます。

オプション建玉と大口取引
SPY OI 06/30

SPY OI 07/01

SPY OI 07/08

SPY DWV 06/30

SPY DWV 07/01

SPY DWV 07/08

DWVチャートからは6/30と7/8のPutが買い戻され、7/1のPutが買われている、ということがわかります。6/30は元々大量にPutが建っていたので利確売りと考えるのが自然でしょう。OIチャートからはまだまだ大量のIn the MoneyのPutが建っていることがわかりますから、水曜までに205を回復できなければデルタヘッジ売りがでることが予想されます。

おまけ S&P500の注目銘柄

今日はロング・ショートともに紹介。
ロング...DPS
DPS

ショート...SPLSとZION
SPLS

ZION

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