2016年2月8日月曜日

2016/02/05引け後の分析と、02/08週の展望

雇用統計そのものはそれほど悪い数字ではなかったのですが、大事なのは市場の反応。金曜はいい感じに売られました。ただ、パニックとは程遠い、整然とした売りでした。

以下、2016/01/29引け後の分析と来週の展望より引用:
トレンド、モーメンタム共に強気ですが、金曜の大幅上げの二日酔いが週の前半残るはず。また、次週オプションはCallに偏りすぎているので、Call売り方による防衛売りもでてくるはず。SPY 195を週の前半に超えない限りは、195が抵抗線となるでしょう。
月曜に195すら到達せず、後はずるずると上値を切り下げ、金曜にドカンと売られました。順序は前後しますが、同じ記事から引用:
来週のOpen InterestはCallに強く偏っており、皆さん一斉に強気になったことがわかります。Callが98000枚立っている195の攻防となるはず。
一つ、鉄則を忘れていました。ブレークアウト狙いのCall買いはあまりうまくいかないんですよね。Call単騎買いは底打ち反転狙いのほうが成功確率は高い。日銀のマイナス金利砲で上げた後にCallに偏っていたオプションは危険信号と読むべきでした。

以下、2/5引け後の分析。


全体観
$NYAD
$NYHL
SPY:RSP

$NYADは反落。S&P500に対してPositive Divergence。
$NYHLも反落。NYAD同様、S&P500に対してPositive Divergence。
SPY:RSP比率は大幅下落。この日もエネルギー、ユーティリティ、原材料は買われ、割高だったNetflixやSalesforceが大きく値を下げました。買われる銘柄が循環しているのも、S&P500がこれ以上下げにくいと予測する根拠となっています。

PPO/RSIで見るトレンドと売られすぎ・買われすぎ分析

SPY(大型株ETF)
IWM(小型株ETF)
JNK(ジャンク債ETF)
PPO月足
売り
売り
売り
RSI月足
49↓
40↓
33↓
PPO週足
売り
売り
売り
RSI週足
39↓
32↓
27↓
PPO日足
買い
買い
買い
RSI日足
41↓
35↓
37↓
PPO二時間足
売り
売り
売り
RSI二時間足
41↓
37↓
34↓
PPO一時間足
売り
売り
売り
RSI一時間足
39↓
34↓
31↓
SPY、IWM、JNK全て1時間足が売り転換しました。

CVI/STVO/VTOで見るトレンドと売られすぎ・買われすぎ分析
$SPX CVI
$SPX STVO
$SPX VTO

CVI, STVO, VTOいずれもゼロ近辺で、超短期・短期・中期ともにモーメンタム不在という不思議な状態です。強気派・弱気派の綱引きが均衡している、ということでしょうか。しいて言えば、VTO(中期指標)のモーメンタム(ITBM/ITVM)が上向き、というあたりが「手がかり」になります。

オプション建玉と大口取引

オプションの大口取引からは、チャート分析とは別の筋書きが見えてきます。まずは建玉(Open Interest)
SPY OI (2016/02/12)
先週とは一転して、Putに偏った建玉となっています。冒頭に書いた「ブレークアウト狙いのCall買いはうまくいかない」の逆で、「ブレークダウン狙いのPut買いはうまくいかない」可能性が高いです。

続いてDollar Weighted Volume。DWVは「Option出来高の時系列総和(Cumulative)」です。$1のCallを1枚買えば、$100となります。(オプションの取引単位は100)
SPY DWV 2016/02/12
SPY DWV 02/19
金曜のSPYは大きく下げましたが、02/12オプションに対してはCallが大きく買われていたことがわかります。
引け直前の191.00C 1万枚に注目。Askで取引されたので新規買い(Buy to Open0の可能性が高いです。

また、02/02引け後の分析でも書いたとおり
ただ、月次オプション精算の2月19日までには190を回復すると思われます。
という予想も変わっていません。

まとめ

今以上に下げる局面は限られていると予想します。短期的にはSPYで185あたりもあるかもしれませんが、売られたらすかさず買われるだろうという予想です。


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